離婚経験者のわたしが離婚をお勧めしない理由

わたしは2014年に離婚しました。
離婚経験があると離婚について相談されることがあります。
ほとんどができることなら離婚したいという相談です。
でもわたしは人には離婚をお勧めしません。
それは離婚後の生活が大変だから、ではありません。
わたし自身は離婚最高!だと思っています。
ただその人たちが求めいている答えが離婚を推奨することではないことを知っているからです。

目次

わたしの経験、離婚当初はこんな感じ

わたしが離婚したのは9年前です。
それまではパート勤めだったのでまず正社員で雇ってくれるところを探しました。
半年勤めてみてここなら続けられそうだと確信してから中学生だった息子と家を出ました。
転校させるのが忍びなくて息子は私立の中高一貫校にそのまま通わせることに。
学費の支払いが家計を圧迫するのは覚悟していました。
労働と倹約の日々を送ります。
そのうち職場もあまりよい環境ではないことがわかってきてなかなかしんどい毎日でした。
朝、駅から職場までの道を歩きながらとなりのトトロの『さんぽ』を口ずさんでいたのを覚えています。
歌うことで無意識に自分を鼓舞していたのだと思います。
それでも息子とふたりでの生活はどこかすっきりとして楽しいものでした。
明るい未来を感じていました。

相談を受けても人には勧めない理由

わたしが離婚したと聞きつけて連絡してくる友人知人がいました。
実は自分も配偶者とうまくいっていないという相談でした。
仲睦まじそうに見えてもみんなそれぞれに悩みはあるものなのだなぁとしみじみしたものです。
わたし自身は離婚して心からよかったと思っています。
不満があるならみんな離婚すればいいと思っています。
でもみんな本当に離婚したい?
どれくらい気持ちが固まっている?
と考え込んでしまうのです。

わたしは離婚の前にまず仕事を探しました。
最低年収の希望額を自分で決めてそれさえ望めるならどんな仕事でもする覚悟でした。
当たり前にそう思っていましたが、相談してくる人はみんなそうではありませんでした。
フルタイムで働く気はなかったり、いつか良い仕事が見つかったらとのんびり構えていたり。
そういうことなら。
わたしは喜んで彼女たちの愚痴を聞こうと思いました。
それでストレスが発散できて家庭に戻っていけるならそれが一番平和でいい。
実際、大変だなぁわたしなら離婚するけどなぁと思うこともありました。
それでも大切なものはそれぞれ違う。
覚悟も違う。
それがわたしが離婚をお勧めしない理由です。

結局本当に離婚する人は人に相談したりなんかしない。
静かに自分ひとりで決めるような気がします。

それでも誰かに相談したいと思ったら

離婚を考えたときまず相談するのはご両親でしょうか。
わたしの場合、母は近くには住んでいましたがそのような相談をするほど心が近い人ではありませんでした。
それに離婚に関する知識はネットなどでもうそれなりに得ていました。
わたしが相談したかったのは本当にこのまま進んで大丈夫か何か抜かりはないだろうかということでした。
そう考えていたとき、市の相談室の存在を知ったのです。
市役所の出張所に置いてあるチラシが目に入りました。

  • 女性のカウンセラーが女性の立場に立って悩みや問題を受け止め一緒に考えます。
  • 相談者が自分の迷いや葛藤を整理し自分らしい結論を出すことをサポートしています。
  • ひとりで悩まないで気軽に相談室を訪ねてください。

さっそく電話で予約を入れました。
相談室は小さな個室で、病院の診察室のようなイメージです。
机の前にカウンセラーがいるのでその手前の椅子に座って近い距離で話を聞いてもらえます。
わたしは紙に経緯を書いたものを用意してまずそれを読んでもらいました。
具体的にどんな話をしたかよく覚えていませんが一生懸命聞いてくださった印象があります。
そしてはっきりとではないけれど離婚が妥当だというようなご意見をいただけてホッとしたのを覚えています。
帰りに離婚に関する本を何冊か選んで貸してくださいました。


誰かに相談したくなったとき一度ご自分の市町村に相談室がないか確認してみたらいかがでしょうか。
あなたがよい方向へ進まれるように願っています。

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